2026.01.13
理念が「飾り」で終わる組織、血肉となる組織。その決定的な差とは?

「立派な理念はあるのに、現場がバラバラだ」 経営者の方とお会いする際、最も多く耳にする悩みの一つです。採用のミスマッチ、教育の形骸化、離職……。これらの問題の根源を辿ると、ある一つの事実に突き当たります。
それは、理念が「飾り」として額縁に入っており、日々の実務という「歯車」と噛み合っていないということです。
私は、営業として現場の熱に触れ、経理として数字の冷徹さを見つめ、経営層として組織全体を俯瞰してきました。その三つの視点から断言できるのは、「理念が機能していない組織は、判断基準(アンカー)を失っている」ということです。
理念とは、単なる良い言葉の羅列ではありません。「なぜこの人を採用するのか」「なぜこの行動を評価するのか」。あらゆる問いに対して、全社員が同じ答えを出せるための「軸」でなければなりません。
形骸化した理念を再び「熱を帯びた軸」へと変えるためには、以下の3つの接続点を見直す必要があります。
- 「言葉」の解体: 理念を現場の日常言語に翻訳し、社員が「自分のこと」として語れるか。
- 「評価」との接続: 理念に沿った行動が、給与や昇進といった「実利」と正当に紐づいているか。
- 「採用」のフィルター: どんなに優秀なスキルを持っていても、価値観が共鳴しなければ採用しない勇気があるか。
これらを一本の筋で繋ぐこと。それが「経営軸」を構築するということです。 ヒントは外(他社事例)にありますが、答えは必ず、あなたの中(自社)にあります。
